油圧シリンダ、シリンダAss'y、ピストンAss'yの構成

01 油圧シリンダの構成
油圧シリンダは、油圧エネルギーを機械エネルギーに変換して直線往復運動（または揺動運動）を行う油圧アクチュエータである。シンプルな構造で確実な動作を実現します。往復運動を実現する場合、減速装置が不要となり、伝達ギャップがなく、動作が安定するため、各種機械油圧システムに広く使用されています。油圧シリンダの出力はピストンの有効断面積と両側の圧力差に比例します。
油圧シリンダは通常、リアエンドカバー、シリンダバレル、ピストンロッド、ピストンアセンブリ、フロントエンドカバーなどの主要部品で構成されています。ピストンロッドとピストンとシリンダバレル、ピストンロッドとフロントエンドカバーとの間にはシール装置があり、フロントエンドカバーの外側には防塵装置が設置されている。ピストンがストロークエンドに急激に戻るときにシリンダカバーに衝突するのを防ぐために、油圧シリンダのエンドにも緩衝装置があります。場合によっては排気装置も必要になります。

02シリンダーアッセンブリー
シリンダアセンブリとピストンアセンブリによって形成される密閉キャビティには油圧がかかります。したがって、シリンダアッセンブリには十分な強度、高い面精度、確実なシール性が求められます。シリンダとエンドカバーの接続形態：
(1) フランジ接続は構造が簡単で加工が容易で確実に接続できますが、ボルトやねじ込みねじを取り付けるためにシリンダ端部に十分な肉厚が必要です。一般的によく使われる接続形式です。
(2) ハーフリング接続は、アウターハーフリング接続とインナーハーフリング接続の 2 つの接続形式に分かれます。ハーフリング接続は、製造性が良く、接続の信頼性が高く、構造がコンパクトであるという利点がありますが、シリンダーの強度が弱くなります。ハーフリング接続は非常に一般的であり、継目無鋼管シリンダーとエンドカバーとの接続によく使用されます。
(3) ねじ接続には、おねじ接続とめねじ接続の 2 種類があり、小形、軽量、コンパクトな構造が特徴ですが、シリンダ端部の構造が複雑になります。このタイプの接続は、通常、小型で軽量な場合に使用されます。
(4) タイロッド接続は構造が簡単で、製造性が良く、汎用性が高いですが、エンドキャップの体積と重量が大きく、応力がかかるとプルロッドが伸びて長くなり、効果に影響します。 。長さが短い中低圧油圧シリンダーにのみ適しています。
(5) 溶接接続のため強度が高く、製造が簡単ですが、溶接時にシリンダーの変形が起こりやすいです。
シリンダバレルは油圧シリンダの本体であり、その内穴は一般にボーリング、リーマ、転造、ホーニングなどの精密機械加工プロセスによって製造されます。シール効果を確保し、摩耗を軽減するためにスライドします。シリンダは大きな油圧に耐える必要があるため、十分な強度と剛性が必要です。エンドキャップはシリンダの両端に取り付けられており、シリンダと密閉された油室を形成し、大きな油圧を負担します。したがって、エンドキャップとその接続部分には十分な強度が必要です。設計時には強度を考慮し、より製造しやすい構造形式を選択する必要があります。

03 ピストンアセンブリ
ピストンアセンブリは、ピストン、ピストンロッド、接続部品で構成されています。ピストンアセンブリは、油圧シリンダの使用圧力、設置方法、使用条件などにより、さまざまな構造形態となります。ピストンとピストンロッドの間で最も一般的に使用される接続は、ねじ接続とハーフリング接続です。その他、一体構造、溶接構造、テーパーピン構造などがあります。ねじ接続は構造が単純で組み立てや分解が簡単ですが、通常はナットの緩み止め装置が必要です。ハーフリング接続は接続強度が高いですが、構造が複雑で組み立てや分解が不便です。ハーフリング接続は主に高圧、高振動の場合に使用されます。